カラフトムシクイ Japanese Name: Karafuto-mushikui

英名 English Name : Pallas's Leaf Warbler
学名 Scientific Name : Phylloscopus proregulus

1. 1996年5月22日 石川県輪島市

2本の翼帯は太く、明瞭。頭側はキマユより黒っぽく、頭央線が明瞭。眉斑は特に前半がキマユより太く、しかも黄色が濃いことが多いので、目立つ。また、両側の眉斑は額で連続する。キマユムシクイでは一般に両側眉斑はつながらない。
2. 2000年3月11日 神奈川県川崎市

頭側は暗色で、黄白色の頭央線が目立つ。キマユムシクイでは頭側はもっと淡色で頭央線はこれほど明瞭ではない。
3. 2000年3月11日 神奈川県川崎市

過眼線は黒く明瞭である。キマユムシクイの過眼線は一般にもっと不明瞭なことが多く、特に過眼線と耳羽との境界が不明瞭な傾向がある。
 三列風切羽縁は、キマユムシクイと同様に黄白色である。
 上嘴は黒色で、下嘴は基部が淡色だが、野外では全体に黒く見えることが多い。
4. 2000年3月11日 神奈川県川崎市

 腰は黄白色であり、日本国内で記録されているムシクイ類で、このような特徴をもつ鳥は、ほかに無い。
 声は「チュイ」と聞こえ、私が日本国内で聞いた声はキマユムシクイより短く、弱い声であった。しかし、韓国では日本で聞くよりもしっかりとした「チュイ」「テュイ」という声で鳴き、個体数が多いと頻繁に鳴くらしい(大西敏一氏私信)。

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