カラフトムシクイ Japanese Name: Karafuto-mushikui

英名 English Name : Pallas's Leaf Warbler
学名 Scientific Name : Phylloscopus proregulus

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10. 2004年11月5日
石川県輪島市

飛び立つ瞬間のカラフトムシクイ。下雨覆と脇羽の色については、山階(1941)は脇羽を鮮硫黄色と記述し、Baker(1997)は下雨覆と脇羽は淡黄色としている。また清棲(1952)は下雨覆と脇羽を黄色としている。この写真では脇羽の黄色は分からないが(おそらくハレーションを起こして色が飛んでいる)、下雨覆が黄色であることが分かる。
p10(初列風切の最外側の羽毛)は初列雨覆の約2倍の長さがあり、この写真でもp10が比較的長いことが分かる。
11. 2004年11月5日
 石川県輪島市

10と同一個体。過眼線と頭側線が黒っぽいくて明瞭であること、頭央線が明瞭であることから、キマユムシクイではないことが、頭部だけで識別できる。本種の夏羽から冬羽への換羽は全身換羽で8-9月頃、繁殖地の近くで行われる。この個体は2ページ目に示した9月撮影の個体に比べて眉斑の黄色みは若干鮮やかさを失っているようにも見えるが(光が強く当たっているためかも知れない)、3月の個体(ページ1の2と3)に比べると、明らかに黄色みが鮮やかである。
二本の翼帯(大雨覆と中雨覆の先端)は黄色いが、先端以外の雨覆が黒っぽいことが良く分かる。
12. 2004年11月5日
石川県輪島市

 10、11と同一個体。頭央線が前方からでもはっきりと分かる。この個体の過眼線は、本種としては比較的細いようだ。

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